池田屋と土屋鞄。ランドセルはどっちがいいのか知りたい?
結論から言います。私と息子は池田屋のランドセルを選びました。
なぜなら、池田屋、土屋鞄、鞄工房山本の3店舗に行って比較検討した結果、池田屋のランドセルの機能面が最高だったからです。
土屋鞄か池田屋か、ランドセルどっちにしよう?と迷っている人は参考になると思うので読んでみてください。
池田屋vs土屋鞄ランドセル比較で失敗しない方法
池田屋と土屋鞄のランドセル選びで失敗しない方法をズバリ言います。それは、デザイン性ではなく機能性を重視して選ぶことです。
なぜなら、池田屋のランドセルは、見た目のデザイン性は土屋鞄より劣るからです。
私は、池田屋の機能性に惹かれて、池田屋のランドセルに決めました。息子も池田屋のランドセルを気に入っています。
ランドセルに求める機能性とは具体的に何なのか。
元ハンドバッグメーカーの企画職だった「革製品のプロ」である私が、失敗しないランドセル選びのポイントをお伝えします。
失敗しないランドセルの選び方:3つのポイント
まず、カタログやネットで集めた情報を検討し、自分(と息子)の理想のランドセル像を挙げることから開始しました。
すると、失敗しないランドセル選びのポイントは、次の3つが必須条件でした。
- 本物の素材「皮革(ひかく)」であること
- フラットファイルが入ること
- 本人が背負った時に痛くないこと
ひとつずつ解説していきます。
1.本物の素材「皮革(ひかく)」であること
私がランドセル選びで絶対これ!とこだわったのは、ズバリ「素材」。
ハンドバッグメーカーの企画部署で勤めた経験がある私は、「子供には本物を。皮革製品を使わせたい」と思う気持ちがとても強かったのです。
皮革(ひかく)とは、動物の皮をなめしたもの。「なめし」とは、革をやわらかく、耐久性のある革にすることです。
皮革製品はよく「重い」「傷つきやすい」という欠点が挙げられがちです。でも、じっくり各社製品のスペックを見てみると、言うほど大差ないことが分かりました。
「むしろ革のほうが傷は目立たない」と謳っているメーカーもあり、それならば迷うことなく皮革のランドセルを買おうと思えたのです。
2.フラットファイルが入ること
2つめのこだわりは、フラットファイルが入ること。
昔に比べると、子供がランドセルに詰める物は様変わりし、特にファイルを多用するようになったようです。
数年前のランドセルは、クリアファイル(ペラペラで留め具のないもの)が入るだけでも画期的だったようです。
でも今はさらに大きく、フラットファイル(見開きになって書類を綴じこめるもの)が入ることを全面的に推し出しているメーカーが多数あります。
「どうせなら、大きい方がいいじゃない?」「無理してサイズの合わない荷物を詰め込むストレス、6年も続けさせたくないよ」
と思ったら、フラットファイルが入るサイズもランドセル選びの大事な条件となりました。
3.本人が背負った時に痛くないこと
そして、忘れてはいけないのが、ランドセルを使う息子本人の意思。
おおまかなことは親が検討して決めるにしても、最後の最後「これ!」と断定する役は息子に託したい。
その思いから息子に確認してもらったのは、背負った時の感触でした。
ランドセルとひとくくりに言っても、実際に背負わせた時に、メーカーによっては痛みを訴える子がいるというのを聞き、試着チェックは絶対だなと思ったのです。
以上の条件を踏まえたうえで、最終的に息子の好きな色のランドセルを選んでもらって決定しようということになりました。
池田屋vs土屋鞄どっちのランドセルがいい?鞄工房山本にも行ってきた
早速、夏休みの帰省の時に実店舗を見られるところをピックアップ!以下3つの店舗を巡ることにしました。
- 鞄工房山本
- 池田屋
- 土屋鞄
それぞれ、くわしくレポートしていきます。
1.鞄工房山本:おしゃれだけど、機能面が弱い
鞄工房山本のランドセルは私の中で第3候補だったので、軽い気持ちで見に行ったんです。
鞄工房山本は銀座8丁目という、夜はたいそうきらびやか、けれど昼間は閑散としている、ランドセルとはちょっとかけ離れたイメージの場所にありました。
でも実物を見てみると、一般的に遊びの少ない男の子用のランドセルも、とってもおしゃれ!
息子が最初に「これがいい!」と言った、真っ青なランドセル。カッチリとしたシャープなスタイルで、見た目の印象はすごく良かったです。
でも、私が最低限と考える機能はほぼ備えていましたが、機能面での個性は特に無いように思えました。
キレイな色でステキでしたが、まぁ思い出ということで(笑)こういう派手めな色は、生産数がそもそも少ないそうです。
先述しましたが、鞄工房山本はあくまで第3候補だったので、この後さっさと店を出ました。
2.池田屋:オシャレ度は劣るが、機能面がハイレベル
鞄工房山本を出て次に向かったのが、同じく銀座にある「池田屋」。池田屋は銀座3丁目、和光や三越に近い、銀座の真ん中にありました(現在は銀座5丁目の「東急プラザ銀座 4F」に移転)。
実は池田屋が第1候補。ランドセルの機能では池田屋の右に出るメーカーは無いと思っていました。
ところが、いざ実物を見せてもらうと・・・さっき見た山本のスタイリッシュなランドセルに見劣りするんですよね。
なんていうか・・・ベルト裏の白さがあまり好きじゃないかも。
私はそこで軽くショックを受けてしまったのですが、ひとまず候補の牛革製ランドセルをいくつか息子に背負わせてみました。
背負うととても存在感がある池田屋のランドセル。その理由はハイレベルな機能性にありました。
- 型崩れ防止のための強靭な芯材
- 操作しやすく危険な引っかかりがあったら自然に外れてくれるサイドフック
- バックルではなくギボシ(革の切れ目に金具の突起を差し込んで留める)で長さ調節をする肩ベルト
……どれもこれもカタログを見て好感を抱いていたハイレベルな機能性!
さっきは見た目の印象の違いに引きぎみだった私の心が、ぐっと池田屋寄りに戻るのを感じました。
「やっぱり池田屋のランドセルかなぁ・・・」
そんなほぼ池田屋ランドセルに心を決めた数日後、あきらめきれず候補に入れたままになっていた土屋鞄へ行きました。
3.土屋鞄:とにかく美しいけど、フラットファイルが入らない
ランドセルを真剣に選ぶ親御さんにとって、ひとつの基準となっているであろうメーカー「土屋鞄」。
友人の子供が何人か土屋鞄のランドセルを使用中ということもあり、気になっていました。
私たち親子が向かったのは、横浜みなとみらいの果てのほう、マリノスタウンに程近い土屋鞄のランドセル屋さん。
店頭に並ぶランドセルが訴えかけてくるのは、
- 革の発色の美しさ
- 細かい菊寄せ(丸みのあるコーナー部分のたるみを均一なしわ寄せにする)など繊細な技術力
- 上品な佇まい
「美しい!土屋鞄のランドセルは非常に美しい!」
けれど、一つだけ致命的な欠点がありました。それは「フラットファイルが入らない」のです。
土屋鞄のランドセルを使用中の友人が、フラットファイルを入れた場合の様子を写真で見せてくれたのですが、ファイルの上部が傷み、ふたも閉めづらそうでした……。
友人「こんなふうにはなるけど、使えてるよ』とは言っていましたが、これを6年間も続けるのはつらいですよね。
本当にそれ以外は素晴らしいランドセルなのに、この1点だけがどうしても受け入れられなくて、土屋鞄製を買うには至りませんでした。
まとめ:池田屋vs土屋鞄。決め手は機能性の差
このようにして、最終的に選んだわが子のランドセルは、機能面がハイレベルな池田屋に決まりました。
※これはキャメルですが、実際に息子が選んだのは違う色です。
池田屋のランドセルは、色の美しさには秀でていません。でも、余分なデザインや飽きのくる刺繍は無いので、「見た目はシンプルなのがいい」と考えている人におすすめです。
あ!私はシンプル志向じゃないですよ。だから鞄工房山本や土屋鞄のデザイン性に心揺らいだのですが、それ以上に今回は息子のことを思って機能性を重視したため、池田屋に決めたんです。
息子もとても気に入っているし、私も納得していい買い物ができました。息子のことを思って、息子と一緒にランドセル選びができたことを、とても幸せに思っています。
来年の4月にこの池田屋のランドセルを背負って入学式を迎えた時、感動して泣いてしまうかもしれません。う~ん、楽しみ!
私は銀座まで行きましたが、最近はお店に行かずにネット注文でする人も増えているそうです。
売り切れないうちに池田屋の公式サイトから申し込んでみてください。
池田屋ランドセル
公式サイトはこちら
カタログも無料で請求できますよ。