ザセカンドの審査方法おかしい?
結論から言います。おかしくないです。
なぜなら、THE SECOND(ザセカンド)の審査方法をどう思うか、お笑い好きの男女50人に聞き取り調査したところ、72%が「よかった」と好意的だったからです。
記事の前半では、ザセカンドの審査方法がよかった理由を、後半ではザセカンドの審査方法がおかしい理由を紹介しています。最後まで読んでみてね!
ザセカンド審査方法おかしい?72%が「いいと思う」と好意的な感想
ギャロップが優勝したTHE SECOND(ザセカンド)2023。一般人100人による3点満点の審査方法はおかしいのか?
ザセカンドの総合演出を担当した日置祐貴(ひおきゆうき)氏はこう語る。
M-1もR-1もキングオブコントもそうですけど、今や審査員が審査されてるというか、毎年必ず採点で誰かが炎上したり、叩かれたりしているじゃないですか。そういうのを、僕はもう本当に見たくないと思って。
じゃあどうしようかと思ったときに、普段、皆さんは劇場で漫才をやられている方ですから、劇場で笑ってるお客さんが点数をつけるのが一番いいんじゃないかと。そう思って、審査員はお客さんにしようと決めました。
THE SECONDが始まる|日置祐貴 https://note.com/19801124/n/n02ff36527a66
●日置祐貴。元・めちゃイケのディレクター。現在は「IPPONグランプリ」「人志松本のすべらない話」の総合演出を担当
そんな制作陣の考えも踏まえて、お笑い好きの男女50名にアンケートを取った結果がこちら!
72%がザセカンドの審査方法は「おかしくない!いいと思う!」と賛成でした。
なぜ、ザセカンドの審査方法はおかしくないのか。残り28%はどこがおかしいと思ったのか。賛成派、反対派、双方の意見を紹介していきます。
ザセカンドの審査方法おかしくない!「賛成」派の意見
まずは、ザセカンドの審査方法に「賛成」派の意見からです。ザセカンドの審査はおかしくない理由として、次の理由が挙がりました。
- 特定の審査員が叩かれないから
- 芸人の審査に不満を持っていたから
- 視聴者の感覚と近い結果になったから
- 芸人の審査より公平だったから
- 他の漫才賞レースになくて新鮮で面白かったから
- 素人の一般人を笑わせることが漫才師の仕事だから
ひとつずつ紹介していきます。
特定の審査員が叩かれないから
特定の審査員が叩かれることもなくて良いと思った。(34歳女性/会社員)
芸人の審査に不満を持っていたから
普段は一視聴者としてテレビや会場で見ていることしかできず、審査方法に関して不満を持っている人もいたと思うから。(45歳女性/無職)
過去の芸人が審査した賞レースで納得できない結果がいくつかあったから。THE SECONDの一般人の審査よかったと思う。(29歳男性/フリーランス)
芸人さんが審査した場合でも賛否両論になるし、一般人が審査するのもありかと思いました。(52歳女性/専業主婦)
プロの審査は一般の感覚とずれている場合があるから。(49歳女性/専業主婦)
視聴者の感覚と近い結果になったから
同じ芸人が審査をするM1など、審査基準にばらつきが感じられたので、ザセカンドの一般人の審査のほうが視聴者の感覚に近い結果になったから。(29歳男性/アルバイト)
芸人が審査するよりも、THE SECONDのように一般のお客さんが審査するほうがお茶の間の感覚と合っていたと思うからです。(23歳女性/会社員)
一般人=視聴者の意見が反映される判定ということで、より信頼度が高まるからです。(23歳女性/会社員)
芸人の審査より公平だったから
ベテランになってくると、同業が審査すると情や忖度があると思うので、一般の人のほうがフラットに審査できたと思うからです(32歳男性/会社員)
一般のお客さんの審査のほうが芸人が審査するより正直だと思う(25歳女性/会社員)
観客の一般客が漫才審査することによって忖度なく公平に審査できたと思うから。(36歳男性/会社員)
お客さんに反応をダイレクトに届けられるし、ザセカンドは公平な審査ができた気がします(50歳男性/会社員)
芸人が審査員だと、どうしてもひいきしているんじゃないかと思ってしまうから。(46歳男性/会社員)
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芸人だけでなく公平な一般の視線でジャッジできたので悪いとは思わない。(33歳女性/パート・アルバイト)
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芸人が審査すると笑いの好みが偏る。一般人の審査のほうが公平な審査になったから。(32歳男性/会社員)
他の漫才賞レースになくて新鮮で面白かったから
お笑いマニア向けになるとの批判もありましたが、THE SECONDのような大会が競技と化すのは価値観の一つとしてあって良いと思います。
むしろ数ある評価軸の中の一つとして、出場者が客層を読んで対策をして挑むTHE SECONDも面白いと思いました。(35歳男性/会社員)
一般人が審査するというのは、最近の漫才審査ではあるようでなかった審査方法だと思った。(57歳男性/会社員)
大御所のお笑い芸人が審査する大会もあれば、一般の人が面白いと思ったものを審査するザセカンドのような大会もあって良いと思いました。
いろいろな番組があったほうが、いろいろな面白さを見つけられます。(40歳女性/専業主婦)
いろんなお笑いの賞レースがありますが、審査員の好き嫌いでも採点が変わるので、客席の一般人が漫才審査するはよかったと思います。ザセカンドでお客さんが見てどう思うか一度やってみたのは良いと思いました。(46歳男性/会社員)
他の賞レースはベテラン芸人が審査するので、差別化するのは良いことだと思いました。(63歳女性/専業主婦)
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臨場感があってなんだか盛り上がったからいいと思います。(38歳男性/自営業)
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お笑いのトーナメントではあまりないパターンなので、1つくらいザセカンドのような形を作ってもいいかな。(48歳女性/フリーランス)
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お客さんも審査できるほうが楽しいから(25歳女性/会社員)
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素人の一般人を笑わせることが漫才師の仕事だから
プロが審査するほうがもちろん出場する芸人さん側からしたらネタの内容、構成、間など技術面を細かいところまでみてくれるからいいのかもしれません。
しかし、漫才師は素人の一般人を笑わせることがお仕事です。
一発逆転できるようなフリの長いネタを披露して、お客さんを味方につけたから「ギャロップ」は優勝できたのだと思います。(32歳女性/専業主婦)
客によって好みが分かれると思うので微妙なところではあるが、そもそも漫才師は客商売なんだから一般人が審査員をしても評価を得られる漫才をすればいい。(43歳男性/フリーランス)
結局漫才に金使ってくれるのは一般人なわけで、一般人にうけるかどうかが重要だと思うから。(50歳男性/会社員)
漫才は一般人に楽しんでもらうためのものなので、一般人の感覚で判断するザセカンドは良いと思った。(29歳女性/パート・アルバイト)
普通の人がおもしろいと思えるものが一番おもしろいとおもうからです。必ずしも大御所の芸人が審査する必要はないと思います。(41歳女性/専業主婦)
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一般の人が面白いと感じるのが本当に面白い漫才だと思うので、THE SECONDの一般審査は良かったと思います(22歳男性/会社員)
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最終的にお笑いを見るのは観客だから。観客にどのようにウケているのかを評価する必要がある。(19歳女性/学生)
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一般人に受けるほうがエンタメとして需要があると思う。芸人だけが面白いと思っても結局は内輪受けになってしまう(36歳男性/会社員)
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お笑いは一般の人に向けて発信されるものなので、一般の人に最もウケたものが評価されるべきだと思うから。(42歳女性/フリーランス)
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世間の人が漫才を面白いと思わなければネタの価値はないと言えるから。(23歳女性/会社員)
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漫才の構成がどうとかいうプロ目線からではなく、観客がよい、おもしろいと感じたものが選ばれるべきだと思います。(48歳女性/フリーランス)
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おもしろい漫才というのは、それを見る一般の素人の視聴者なのでいいと思った。(53歳男性/会社員)
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ザセカンドの審査方法おかしい!「反対」派の意見
次は、ザセカンドの審査方法「反対」派の意見です。おかしい理由として、次のような意見が出ていました。
- 審査員の客層で偏りが出てしまったから
- 人気票になってしまったから
- 技術的な審査も必要だから
- 好き嫌いの傾向が強かったから
ひとつずつ紹介していきます。
審査員の客層で偏りが出てしまったから
公平そうに見えるが観客層によって偏りが生じた可能性が高いと思ったから。(39歳男性/会社員)
人気票になってしまったから
THE SECONDは人気投票になっていた。そのお客さんが好きなコンビもいるはずで、優勝してほしくて票を入れた可能性もある。
全く同じくらい面白かったら、知ってるコンビに入れるのではないか。面白いネタを知らないコンビがやっても点が入りにくい。THE SECONDでは本当に売れないコンビが優勝しにくいと感じた。(51歳女性/専業主婦)
プロじゃない人が審査すると人気票が集まって本当に実力がある人は埋もれてしまう(34歳男性/会社員)
技術的な審査も必要だから
ザセカンドの一般人による審査だと確かにシンプルに面白かった順位をつけられたと思うし、見ていて自分と近い評価になったと思う。
しかし、M-1グランプリの博多大吉さんの審査評を聞いて、素人では気が付かないような技術的なポイントやレギュレーションについての話もあった。賞レースなので、技術的な審査もあったほうがいいと感じた。(31歳男性/会社員)
漫才にはテクニックとか専門的なスキルがあると思うけど、一般人が審査したら勢いとか元気だけで面白さを審査していると思ったから。(42歳男性/会社員)
観客の反応は、一般人の自然な反応として笑いを誘えているかを測るバロメーターになるが、それだけを審査材料にすべきでないと思った。
間の取り方や後半の盛り上げなど、技量も審査対象とするためには、プロの審査員を置くべきだと思う。(48歳男性/会社員)
素人の会場票を入れるのはいいですが、芸人の審査員票も入れてほしかったです。(31歳女性/専業主婦)
好き嫌いの傾向が強かったから
好き嫌いで審査の偏りが出てしまう。ザセカンドの審査では正当な評価がされないと思ったから。(32歳男性/会社員)
面白いかどうかより、好き嫌いという感情も審査に影響があった気がする(49歳男性/会社員)
観客投票ならネタの良し悪しでなく、好き嫌いでの投票がありそうなので(34歳男性/会社員)
漫才の技術の知識については素人だし、好き嫌いや知名度で判断していそうだから(45歳男性/会社員)
一般人なので、私的感情が出た可能性がある。審査の公平性に欠けるから。(40歳男性/会社員)
やはり審査はプロがやらないと公平なものにはならないと思いました。(53歳男性/自営業)
まとめ:一般人を笑わせるのが漫才師だから、THE SECONDの審査方法はおかしくない
というわけで、今回は「ザセカンド審査方法おかしい?一般人が審査員の漫才トーナメント反対vs賛成」と題して、THE SECONDの観客審査の是非を調査しました。
結果は、72%が「おかしくない」と回答。理由としては、
- 特定の審査員が叩かれないから
- 芸人の審査に不満を持っていたから
- 視聴者の感覚と近い結果になったから
- 芸人の審査より公平だったから
- 他の漫才賞レースになくて新鮮で面白かったから
- 素人の一般人を笑わせることが漫才師の仕事だから
との声が挙がっていました。
あなたは、THE SECONDの審査方法に反対ですか?賛成ですか?
この記事へのコメント一覧
一般の方がやるのはいいのですが、一組ずつ審査をすべきです。まとめてやると後攻の印象が強くなるのは当然のことです。せっかく良い方法を選択できたのに残念です。
ザセカンドの採点方法だといかに1を付けられないかが大事になるので
ななまがりはずっと優勝できない
金属バットも攻めたネタをやったら
面白かったけど1が増えて負けた
つまりは好き嫌いが分かれるような人達は優勝できないし、攻めたネタもできない。
採点方法がよくない
3を取りにいきながら1をとらないようなネタ作りが必要になるし
M-1みたいに100点を取りにいくようなネタをみんな目指すような採点方法が1番だと思う。
いかに嫌われないかを狙う本末転倒な大会になってしまう